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窪川アグリなユル研修記13
さて、私は先週あるとても運命的なある人物との出会いを果たしていた。

それは4月21日。水曜日。この日再び運命の歯車がカチリと動いた。

思えば1年半前の出会い。その時から私の就農スタイルが無意識の内に変容していたのだ。そしてそれが意識下に突如現れたのが昨年夏のことだった。(ある計画シリーズを参照のこと)

自らの就農を一旦横に置いといて、ネットで有機農産物を販売する会社でも立ち上げようと6月からネットショップを作り始めていた。それが現在営業を休止している「ねはんの里」の原型であった。

ネットショップの方向性、新たなビジネスモデルをネット上で調査し、農産物をどのようにネット販売して行くかを模索していた。

だが、調べるほどにネットスーパーのような地方農産物を販売しているような会社は山ほどあることに疑問を持ち行き詰まりを感じ始めていた。そんな時、遍路道で出会った一枚の看板をふと思い出した。


歩き遍路23日目。2008年9月11日。足摺岬から打戻り、半島の根元を横切っていよいよ愛媛へと入ろうとする所だった。

足摺半島の東側に流れる下ノ加江川沿いに山を登っていく。途中衝撃的な遍路転がしを経験したりもしながら民家の殆どない山奥へ。

山深い一本道をだいぶ登ったところで林の中の道路右側に突如として洒落た看板が現れた。それが「しゅりの里」との出会いだった。

当時就農は決めていたものの養鶏なんて全く興味がなかったのだが、その鶏をモチーフにしたロゴが何故だか強烈な印象となって頭に残された。

そして遍路から帰ってすぐにネットで検索したのだが2008年秋当時はホームページが見つからなかった。それから9ヶ月の時を経て再びネット上を検索してみると・・・あった。ホームページ。

ホームページにリンクしてあるしゅりの里のブログを読んで行くと私の意識の中で養鶏の二文字が次第に大きくなってきた。

「養鶏ってどうよ?」


ここで折角なので私が養鶏農家を目指している理由について改めてポイントをまとめてみよう。

<専門性・差別化>
卵って1パック100円のが多分99%位占めているだろうから差別化しやすいんじゃね?ってことは卵はネット販売で必須の専門性を持ちやすいよね?有機野菜ではどうしても専門性が弱いと感じて行き詰っていたのだ。

<問題解消>
見た目だって分かりやすいし毎日食べてもほぼ飽きない。また、調べていく内に畜産の問題点である飼料の自給(国内調達ということ)もなんとかクリアしている生産者もいることがわかってきた。

<意義>
調べていく内に国内にしゅりの里のように放し飼い養鶏をしている生産者がチラホラいることが分かった。そして彼らの卵はどうやら卵アレルギーの子供が食べてもアレルギー反応を起こさないらしいことが分かった。

卵アレルギーは幼児期以降成長に伴い症状が無くなっていくものらしいが、逆にアレルギーの幼児は年々増加しているようだ。(参照食品アレルギー

アレルギーの原因となる物質は特定されている訳ではないらしく、飼料に含まれる古い魚粉、それに含まれる合成保存料と言う説。またケージでの密飼いによるストレスが抗原物質を作るという説などがある。

だとすればこれは大人の都合で、安全・安心より販売拡大を優先した社会構造を創り上げた高度経済成長期の大人達、私の親世代の責任だろう。

そして何の非も無いのにその害を被っている、現代のアレルギーの子供達にケーキやプリン、たまごかけご飯を食べさせてあげたい。これが養鶏を目指す意義となった。

<初期投資>
放し飼い養鶏が新規就農者に向いているポイントは労を厭わなければ初期投資が余り掛からないことにある。

鶏舎→DIYブームで安くなった大工道具で作ればいい。飼料→緑餌(草や野菜屑など)やオカラなど手と足を使って地元で捨てられているものをタダ同然で集めることができる。

<労働・販売>
これは規模ややり方によって色々考え方異なることだが、数百羽規模で始めるなら野菜作りと比べ圧倒的に労働時間が掛からない(と思う)

更に販売も比較的容易である。農協に卸すのなら卵も野菜も労は無いが、中間マージンを取られない直販は資金の乏しい新規就農者にとって重要な手段だろう。

その直販が卵の場合はしやすいと思う。先のネット販売もそうだが道の駅などの直販所に出すにしても今のところ野菜より競争相手は格段に少ない。

また、私の目指す土佐ジローの卵においては特にまだまだ生産者が少なく需要が過大なことから大手スーパーに個人農家が直で卸すこともそれほど難しくないようだ。


とまぁ、しゅりの里のホームページを見つけて以来色々な面において野菜農家と比較して考えて行くと、これはもう養鶏から農家を始めるしかないんじゃないか、と思えてきた。

つまり、しゅりの里が私に養鶏を考えさせるきっかけを作ってくれたのだ。そんな深い縁のあるしゅりの里を訪れる日が先週ようやくやってきたのだ。


昼過ぎ。この日ももちろん頼りになる窪川アグリの前田さんと一緒に先日も訪れた四万十市の西部家畜衛生保健所に行き、担当課長さんと落ち合って出発。

ここでちょっと最近就農活動を行っている高知県西南部の全体の位置関係をマップで示しておこう。
全体マップ.JPG

市内からすぐに田舎道になり、行けども行けども山に挟まれた田んぼの中の道を走る。

行けども山.JPG

国道56号から左に折れ山道を上がって行く。すると途中から見覚えのある遍路道を辿るがどうやら遍路の時とは反対向きに走っているようだ。

拡大マップ。
遍路マップ.JPG

↑青い線が遍路道。足摺岬の部分が打戻り(来た道を戻る)区間。例の土地というのは黒潮町で借りられることになるかも知れない土地のこと。車で走った道が赤い線だ。


四万十市内から走ることおよそ50分、深山深くの細道で遂にあの看板が見えた。

看板見えた.JPG

看板の先を左下に曲がる道に入って行き数百mで鶏舎が見えてきた。

鶏舎.JPG

遂に来たぞ。

車を降りてすぐにブログで見覚えのあるご主人の藤田さんが見えた。今では法人化しているので社長さんだ。だが頂いた名刺には代表社員と書いてあった。ここらへんが藤田さんの人柄が表れている。

私の藤田さんを見た第一印象は、でかい。だった。

ともかく事務所へと雨の中向かう。
しゅりの里.JPG

商談テーブルを挟んで藤田さんと向き合う。坊主頭に丸顔、はっきりした二重の大きな目。まるで西郷隆盛だ。

年齢は二歳上の40歳。実兄と同じということもありはじめから親近感がある。そして何より話す言葉がとても力強く頼り甲斐があった。その言葉に思わず傾聴して行く。

藤田さんのやっていること、目指すことは私がやりたいことにピッタリ合わさっていると思った。まさに坂本龍馬が勝海舟に出会った時もかくの如しというような衝撃を覚える。

目指すのは金儲けではなく、田舎になんとか人を呼び戻し活性化して行くこと。その動きを加速するため今年度規模拡大を行う。

新規就農者の支援にしてもどのような形で頼ってくれても良いと言う。例えば、

1.社員として積極的に受け入れる。

2.研修生として一定期間だけ受け入れる。

3.作った作物を売る、販路のみ頼っても良い。

また、養鶏だけでなく野菜や果樹を広大な土地の中で作っても良いそうだ。しゅりの里の敷地面積はおよそ7万ヘクタールもあるのだ。すげえ

何時間経ったのか、と思って時計を見ると16時近くなっていた。14時前に着いたから2時間近くも話を聞いていたことになる。

ともかく、私のやろうとしていることはかつての藤田さんの姿と重なるということで全面的に協力してあげようと言ってくださった。なんと心強い。

とりあえずこの地域で就農を考えている人で不安があれば一度相談に訪れてみるといいだろう。もちろん必ずアポを取ってくださいね。

話を終えて外に出ると雨が上がっていた。

改めて仰ぎ見るとここの山は広葉樹だらけだ。
広葉樹の山.JPG

これなら良い水が取れ、健康な鶏が育つはずだ。

雨が上がったので鶏たちが運動場へチラホラ出てきていた。
雨が上がり運動場へ出てきた.JPG

家畜衛生保健所の方には先に引き上げてもらい、ログハウスのデッキで景色を見ながら再び話し始めた。既にずっと前から知り合いだったように何故か解り合えた気がしていた。

16時半も過ぎ、またすぐに再訪することを誓ってこの日は辞することに。

帰り道、折角なので寺尾さんが貸してくれるという例の土地に寄ってみた。
黒潮の土地へ.JPG

ゴルフ場へ続く道。
ゴルフ場へ続く道.JPG

この右上が例の土地。


少しずつ夢に向け歯車が噛み合わさって行く。荒れた林の中に鶏が遊んでいる姿が見えたような・・・・・・・

そして、帰途に着いた。


藤田守さんとは、実はまた今週火曜日に会う予定となっている。寺尾さんを連れて。



「ねはんの里」は「しゅりの里」のイメージを真似て名づけたものです。 
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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