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土佐に行くぜよ6
続きから。

牛舎でおじーちゃんと少しだけお話をした。この農場を始めた時のこと。はじめは20年ほど前(確か)で、肉牛生産ではなく酪農(乳牛)だったようだ。

しかし、一般の人には余り知られていないのだが、牛乳は近年生産調整が行われている程過剰生産気味なのだ。これは消費者の牛乳離れに起因するという。

有名なのが2006年に過剰生産のため北海道と九州で牛乳が大量廃棄された事件。酪農は機械化による大量生産が可能なため規模拡大が比較的容易なのだ。これはまさに卵や米の問題と同じ。

従って米の減反政策と同様に酪農の生産調整というのが畜産業界最大の問題となっている。これをなんとか打開すべく、社団法人中央酪農会議が「牛乳は国産だ」のCMで消費拡大を狙っているようだが、効果はいかに?

そういう経緯で北海道などブランドが確立されている地域以外では酪農家は厳しい生産調整を強いられ、渡辺さんの牧場はここ高知県で酪農を続けるのは厳しくなったということらしい。

そこで酪農から肉牛へと切り替え現在の有機野菜との複合経営という形になったということのようだ。

おじーちゃんは牛の世話がとても好きで自宅は息子さん夫婦と一緒に下の集落にあるそうだが、一人でこの標高800mの農場に寝泊りしている。


外に出て再び散歩しながら考えていた。酪農の未来は田中義剛氏のような自家生産・加工・販売型のスモールビジネスの延長上にしか見えないだろうと思った。これは私のやろうとしている養鶏も同じばかりか農業全般に言えることではあるが。

そういう良質で付加価値のある農産物を生産者が存続可能な価格で販売できる、というポイントからデフレが改善されて行けば日本の農業も未来があるし、日本の経済も内需依存を高めて安定・堅実な構造になるのではないだろうか・・・・・


暫く歩いているとさっきまでタバコを吸っていた同行の方々が居なくなっていることに気付いた。小さな小屋の近くに行ってみると中から声がする。

戸を開けると中は6畳ほどの広さで隅にある薪ストーブが焚かれている。「寒かったでしょう、入って暖まって」と声を掛けてもらう。

中に入り小屋の大きさに比べて大きいテーブルを囲んで所狭しと5人のおっさんが椅子に座った。5分ほど待っていると農場主の渡辺則夫さんが戻って来て小屋に入ってきた。すぐ後に奥さんも揃った。

私の履歴書や営農計画のコピーが皆に渡されて面談、というより座談会みたいな雰囲気の会議が始まった。

私の目指す農業やこれまでの農業への経緯、農業に対する考え方などを一通り説明すると、則夫さんが、是非大豊町に来てやりなさい、一緒にやろう、と言ってくれた。正直に私は嬉しかった。

昨年暮れから年始にかけて。群馬のある農業法人の独立支援制度に参加するかどうか非常に迷ったことがあった。その際にどうしても踏み切れなかった理由が、この一緒にやろう、という一言が無かったためだ。

これまでのサラリーマン人生で幾つかの転職を経験したが、ネタとして話題に挙げたあのベンチャー企業以外は全てこの一言で入社を決心してきた。

それだけ私にとって大切にしている言葉だったのだ。そして私が採用する側の立場であった時にも必ずこう言うことにしていた。「あなたは同志だ。一緒にやりましょう」と。

特に経験も身よりも何もない農業へ入ろうとする決断には頼りになる一言が絶対に不可欠だと思っていたのだった。

だが、しかし。問題が一つだけあった。則夫さん曰く、この研修制度を先に紹介してしまった人が居るというのだ。

実は渡辺さんの農場は以前紹介したWWOOFという制度の協会に参加している。簡単に言えば労働力を提供してもらう代わりに食事・宿泊を提供する制度だ。

そのWWOOFで以前この農場を訪れたスイス人(だったかな?)の旦那と日本人の奥さんの夫婦がここを気に入って住みたいと言うので、則夫さんが大豊町の就農研修制度を紹介していたというのだ。

だからこの夫婦を優先しなければならないと申し訳無さそうに言う。大豊町の研修制度では渡辺さんへの研修生の割り当ては1人なのだ。

これまで話を聞いていて渡辺さんの所で研修を受けられるのであれば大豊町に就農する気満々だったので正直に言うとショックだった。

でも、「そういうことならそちらを優先してください」と私は答えた。義理を無視するような人なら私だって研修先として選ばないというものだ。そして、運を天に任せようと思ったのだ。

その夫婦は1週間程この農場で体験をした上で就農するかどうか決めるらしい。その日程が12/3-10ということだった。

そして遂に、昨日の夕方、もう一つの研修制度応募先、愛媛県鬼北町の担当者、ミヤコ(姓)さんから採用内定の連絡が。


さて、僕の運命、どうなる?


視界不良.JPG


続く




「ねはんの里」 
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[2013/09/24 22:14] | 迷子の大人たち(移転前日記) | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
きっとお大師様が良い方向に導いて下さると僕は信じています。
[2009/12/04 18:43] URL | たかし #79D/WHSg [ 編集 ]
たかしさん
有難うございます。私もそう信じて無心で結論が出るのを待っています。
[2009/12/04 21:13] URL | 迷えるおじ #79D/WHSg [ 編集 ]
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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Author:池田 司
高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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