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スーパー雑草
また台風キテマスな。

今日は畜産センターの研修はお休み。国立科学博物館の黄金の都シカン展か、国立近代美術館にゴーギャン展でも見に行こうか、なんて思ってたんですが3日前にプール行って張り切り過ぎて疲れてるのと、台風が来ているとのことから来週に延期することにしました。

さてお馴染みのクローズアップ現代の昨日の放送で農薬の問題について触れていました。そこで少しこの問題について私の持っている知識も含めて考えてみましょうかねと。

タイトルは「スーパー雑草大発生」というもの。1970年に開発された「グリホサート」という除草剤(農薬)は劇的に効果があることからおよそ30年間世界中で使われ続けてきた。

グリホサートというと馴染みが薄いが、製品名は「ラウンドアップ」で米モンサント社が開発・販売している。その有効成分名はグリホサートイソプロピルアミン塩。植物の生理阻害(生育に必要なアミノ酸やタンパクの合成を阻害)を起こし、枯死させる。

もちろん雑草だけを枯らす訳ではなく、あらゆる植物に効果がある。従ってかつてはその散布の方法は農作物にかからないように撒かれていたのだが、なにぶんアメリカの広大な農地でそんなミミッチイことしてたらメンドーくさい。そもそもアメリカジンは手先が不器用なのだ。(怒られそうだな)

そこで近年のバイオテクノロジーの進歩と成果によりラウンドアップでは枯死しない遺伝子を虫(クモだったかな)の遺伝子から抽出し、農作物に組み込んだ遺伝子組み換え作物(GMO)をモンサント社自身が開発して種苗販売にも乗り出した。

これがいわゆるラウンドアップ耐性作物と言われるもので、この作物を畑に植えてその上からラジコン飛行機とかでラウンドアップを大量にぶちまければ東京ドーム100個分の畑の除草でも1時間で終了。しかも1シーズン1回ぽっきりで効果は1年持続、どうですか、お客さん!って感じだ。

モンサント社は農薬は売れるは、遺伝子組み換え作物の高い種や苗が売れるは、でウハウハ。現在主な作物としてトウモロコシ・大豆・ナタネ・綿などの遺伝子組み換え作物が開発され世界中、特にトウモロコシや大豆を大規模に栽培するアメリカや南米諸国に広まっている。

つまりこれらの穀物大国では30年以上除草剤がぶん撒かれてきたのだ。ところが近年問題が発生した。それは生物の多様性を育む自然の驚異的進化の力だった。除草剤が効かない草がいつの間にか自然界に誕生してアメリカや南米だけでなく日本でも次第に勢力を増していたのだ。

その雑草がスーパー雑草と言われるもの。番組で紹介されていた日本の例ではオモダカという可愛らしい花を咲かせる草だった。この草は本来冷たい水を好む高冷地などに生息していたらしいがスーパー雑草へと変異を遂げた彼女は全国の田んぼに勢力を広げているそうだ。

遺伝子組み換え作物はアメリカでのシェアが大豆で91%、トウモロコシで85%(数字はうろ覚え)というからアメリカは国を挙げてスーパー雑草の進化を助けたと言っても過言ではない。除草剤を大量に撒けばそれだけ雑草に進化する機会を与えるという矛盾が生じるのだ。

日本では遺伝子組み換え作物はほとんど作られていないが、ラウンドアップなどの除草剤(農薬)はやはり1980年頃から大量に使われてきているのだ。もちろんその背景には日本の農業の大規模化・担い手不足による高齢化などが安易な農薬散布を助長して来たと言える。

人間にとって目下の問題はこれらスーパー雑草による作物収穫量の減少にある。スーパー雑草による収穫量の減少は20-40%にも及ぶというのだ。世界の穀物輸出大国であるアメリカや南米の穀物生産量が激減するとこれらを輸入に頼り切っている日本はどうなっちゃうの?

こうした農業を取り巻く自然界の変異危機や人口増加を考えると10年以内、最悪だと5年以内に深刻な食糧不足が問題となるのではないだろうか。

まず農薬を使用せざるを得ない現状の問題として農業の大規模化がある。これは政策的な背景も後押ししているが、農業人口の減少に起因するのだ。日本では人口の5%の農民が農業を支えている。

つまり日本の食糧自給率を100%にしようと思ったら1人の農民が20人分の食べ物を作らなくてはならんのだ。

更に農業人口の減少は主に農業収入が十分でないことが考えられる。日本の社会は20人に1人の食糧生産係の生活を支えてあげることもできないのだ。日本人はそれだけ食べ物の価値を軽んじていると言える。

その証拠に日本の食糧廃棄率はなんと全体で15%にも及ぶのだ。この廃棄を仮に0にできたとすると日本の食糧自給率はおよそ8ポイント上がって約48%に上昇する。農業政策も大切だと思うが平行して食糧廃棄の問題にも取り組まねばならないことは明らかだ。

話がズレたが、20人分の食糧を支える農業者の生活を支えるため食べ物の価格を一気に2倍することは難しいだろう。だから少しずつ農作物の価格を上げる努力をする(付加価値作物を生産する)更に農産加工品などで直接付加価値を付けて販売する仕組みを作る⇒農民の収入を増やす⇒農業の担い手を増やす取り組みを継続する、ということを平行して行っていくしかないだろう。

私の理想を言うと、1人の農民が5人分くらいの食糧生産で暮らしていけるような社会になればいいと思う。そしてその先には全ての人間が家庭菜園レベルでも良いから何らかの食糧生産に関わって生活しているような文化が心身共に健全な社会であるような気がする。半農社会的な生活だ。

クリアすべきハードルは多いだろうが、中でも価値観の変革が必要だと思う。幾らなんでも5人分の食糧生産で海外ブランドを全身にまとい、高級外車を乗り回す、なんて生活は不可能だ。

ということは低生産・低消費で満足できる新たな価値観が必要となる。その代わり新鮮で無農薬で安全な食糧を、顔見知りの農家が生産し、直接彼から購入することができる・・・・・・


どうでもいいが、番組のゲスト解説者として呼ばれていた、神戸大学大学院農学研究科教授の伊藤一幸氏が話下手で何を言いたいのかよく分からず、国谷キャスターに度々助けられているのが痛々しかった。この人の授業とかつまんないだろうな・・・・

そして番組の締めくくりで、彼が話した内容に唖然とした。

「1種類の農薬を使い続けると植物が進化する可能性が高いので複数の農薬を組み合わせて使用することが重要ですね」

え?結局除草剤もっと使えってことか。あなたモンサントに裏金握らされてるんじゃないのか。

ところで先のスーパー雑草の中には本来植物が持っていない、人間で言うと肝臓の解毒作用のような生理機能を獲得したものもあるそうだ。

ということは新しい農薬が効かないということもある訳で、伊藤教授の言う複合農薬も解毒されてしまう可能性もあるのだぞ。


伊藤教授、人の良さそうな顔してるからって追求を逃れられると思うな。さぁ、あなたが植物に解毒される番だ。自己紹介のページで「農薬会社の宣伝マンではありません」なんて言ってるのが虚しいぞ。




「ねはんの里」 
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[2013/09/24 22:02] | 迷子の大人たち(移転前日記) | トラックバック(0) | コメント(0)
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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