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修行の土佐 9日目-4
お遍路9日目。

修行の道場にふさわしい、海と山しか見えない国道55号線をひたすら室戸へと向う道を歩いていた。

悪いことに時折曇っては雨が降り出し、雲が切れると猛烈に暑くなった。それでも雨はほとんどポチポチ程度でカッパを着るまでもないので助かっていた。

景色は単調そのもの↓
55線室戸岬へ.jpg

↑こんな風景がいつまでも続く。一時間に5kmというハイスピードを維持しなくてはならないが、目標物がなんにもないのだ。国道では100mごとに起点からの距離を示したポールが立っている。

こんなの↓ぱくり
国道距離ポール.jpg

そこでこのポール間を60秒で歩けば時速6kmということだから、ポールを通過する度に1、2、3、と数えながら歩き始めた。こうでもしないとすぐにダラけてしまって歩く速度が落ちてしまう。

別に1時間位遅れて着くことくらいホントはなんでもないことなのだが、こういう単調な道が延々と長い距離続いている場合、そんなことでも目標にしないと更にシンドい思いをすると思ったのだ。

暫く数えることに集中して歩いていると後ろから若いカップルと思われる自転車遍路に追い越された。こんにちわ~と挨拶しながら追い抜いて行く。自転車、楽そうだ。

また暫く数字を数えながら瞑想へと入って行く・・・・・すると前方に路肩を削った駐車スペースが見え、そこに妙なモノが停まっているのが見えにわかに現実に引き戻された。

この人ではないと思うが↓
リアカー遍路.jpg

↑私が見たのは自転車で改造リアカーを引くようなタイプになっているもの。リアカーの上で寝れるようになっているらしい。そのリアカー部分にノボリが立ててあり、「日本縦断」とか書かれていた。

周りに人の姿は見えなかったので多分そのリアカー内で休憩中だったと思われた。興味津々ではあったが、万が一中からおっかない人でも出てきたらチビりそうなので横目で見ながら素早く通過した。

ようやく前方に佐喜浜と思われる町が遥か遠くに見えてきた。見えているが中々近づいて来ない。また若い自転車遍路が一台こんちわ~と言いながら通り過ぎて行く。

見ているとかなり遅い。少し急ぐと追いつきそうな感じだ。暫く前方の自転車を目標にひたすら歩く、歩く、歩く・・・・・

と、そこに先ほどから耐えていた空からはじめはポツリと、暫くして本格的な雨が降り出してきた。急いでカッパを着て再び歩き出す。ムレる。暑い。

前方にさっきの自転車遍路が停まってカッパを着ているのが見えた。見ると既にビショビショ。着替えるタイミング逃したらしい。追いつく直前で着替えを終えて再びゆっくりと走り去って行った。

飲み物はとっくに無くなっていた。無いと思うと余計に喉が渇く。昼食もパンを少し食べただけなのでお腹も空いて眩暈でフラフラする・・・・・・俺は死ぬんじゃなかろうか?

海沿いの道に出てから2時間半、時刻にして15時近くにようやく佐喜浜の港が間近に見えていた。少し手前で国道55線から外れ海沿いの土と砂利が混ざったような道を歩く。アスファルトから逃れたのと町まで来た安堵感とで一気に足が重くなる。

古く細い橋を渡ると佐喜浜の港町に入る。小さい町で個人商店が数軒ある。自販機のある店で立ち止まり飲み物を買って飲みながら歩く。漁港で昔漁師だったと思われるじいさんが口を開けながら遠くの海を眺めていた。

あっという間に町が切れると遍路道は高い堤防の上を続く。確か佐喜浜の町の少し先にロッジおざきがあったはずだ。だが地図はもう見る勇気がなかった。海沿いの道に入ってから道はまっすぐなので地図を見ないことにしていたのだ。

足がダルい。痛い。既に日が傾きオレンジ色の空と海を見ながらダラダラ歩いた。気分的にはもう到着したつもりなので宿の看板ばかりを探している。暫くすると民家が途絶えた。

オカシイな、と思ってようやく地図を見た。なんと佐喜浜の町からロッジおざきまでは3kmほどもあったのだ。500mくらいだと勘違いしていた。

気持ちを切り替えて再び急ぐ。でも一度落ちたペースは簡単に上がらない。堤防の上の道も切れ再び国道を歩いていた。とっくに雨は上がっていたがカッパを脱ぐ気力も無い。

ようやく遠くにそれらしい看板の出ている民家が見えた。気持ちだけは既に100m先くらいを歩いていた。そしてなんとか到着!

ロッジおざき↓ぱくり
ロッジ尾崎.jpg

時刻は16時半少し前。若い女将さんが出迎えてくれた。

「早かったですねぇ」 ・・・・・え?

京都弁のような品のいい関西弁の若女将がサラッと言い流した言葉に唖然としながらも汗で濡れたカッパを脱いだ。

そうか、16時に着くなんてはじめっから思っちゃいなかったという訳か。ははは・・・・・

まず記帳してくださいと渡された宿帳には本日の日付で佐倉のおっちゃんの名前が書いてあった。朝風呂で温泉から歩いて行く遍路の姿を思い出していた。

夕食はその佐倉のおっちゃんとビールを飲みながら明日の室戸入りの話で盛り上がり、9時頃一瞬で眠りに落ちた・・・・・


歩いた距離約27km。




「ねはんの里」 
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[2013/09/24 22:01] | 迷子の大人たち(移転前日記) | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
驚く程の距離を驚く程の時間で歩かれましたね。その間に飲み物が無くなるって凄い恐怖を感じました。ビールを飲んで午後9時、一瞬で眠りに落ちたって羨ましいです。僕はいつも眠剤のお世話になってますから。良いなぁ良いなぁ良いなぁ!
[2009/09/05 02:11] URL | たかし #79D/WHSg [ 編集 ]
たかしさん
そうでしたか・・・・。睡眠障害で苦しんでいらっしゃるのですね。私も10代の頃少し悩まされていました。

私の経験では、お遍路をしているととても健康的な生活ができます。昼間クタクタになるまで歩き続け、宿に着くとすぐに風呂にゆっくり入り、早めの夕飯(6時頃)を食べる頃には既に眠くなってきています。そして遅くとも9時頃にはまぶたが半分閉じてきます・・・・

人間の健康的な生活には日中体を存分に動かすということがいかに大切なのかを実感しました。もちろん身体だけではなく、心の健康もだと思います。
[2009/09/05 10:19] URL | 迷えるおっ #79D/WHSg [ 編集 ]
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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