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発心の阿波 3日目-8
12番焼山寺を打ち終えてこの日の宿泊地、神山温泉にある遍路宿、民宿つじ荘に向った。

焼山寺からの道のりはおよそ10km。私の場合、焼山寺まででこの日は既に16km歩いていた。

10分位前に尾道の青年、塚本くん(彼にもらった納め札が出てきたのだ)が先に出発していた。広島美人氏はもう少し焼山寺で休んで行くそうだ。私はお遍路はできるだけ一人で歩きたかったので時間差で出発したのだ。多分彼もそんな雰囲気を察していたのだろう。

だが、問題があった。出発して暫く歩いている内に気付いたのだが、塚本くんは地図を持っていないのだ。民宿が遍路道沿いにないので一人でたどり着くのは困難だ。あ、追いつかなくちゃならんのか、なんてのん気なこと考えてた。

ま、下りはオレ早いからすぐ追いつくって、と思ってたらなかなか追いつかん。ヤロウ、はえーじゃねーか。なんて思ったんだけど、なんつっても彼はピチピチの21歳なのだ。(表現が若干古め)

そんな感じでようやく追いついたのは約3.5km先のなべいわ荘の辺り。

位置関係はこんな感じ↓
12-なべいわ-つじ荘.JPG

その前に焼山寺から降りてくる途中で左手に杖杉庵(じょうさんあん)という番外霊場があった。未だに寄らなかったことが悔やまれるが、ここはお遍路伝説の地である。確か初日に安楽寺の宿坊でその伝説を聞いていたのだが具体的にここだということに気付かなかった。

杖杉庵(じょうさんあん)↓
杖杉庵.jpg

この杖杉庵は一人の伝説の人物を祀ってある。その人物が衛門三郎氏。実にこの人がお遍路を始めた、いわばお遍路第一号だ。私も同じくお遍路第一号を自負するのだが、それは「変態」の二文字が頭に付く、なんちゃって野郎なのでくれぐれも混同してはいけませんよと。

ともかくこの衛門三郎さんの伝説は紹介しないといけないね。


空海の生きていた時代に彼は松山に住んでいた。伊予国を治めていた河野家の一族、サブローさんちは豪農だったが欲深く人情のかけらもなかった。そんな彼だからある日門前に托鉢にやってきたみすぼらしい僧侶を追い払うのだった。

そのお坊さんも、止しときゃいいのに8日も続けてサブローさんちに托鉢にやってきた。そしていよいよ8日目にキレたサブローは坊さんの托鉢用のお鉢を叩き割ってしまった。その鉢は8つに割れ坊さんはその後やって来なくなった。

それからサブローさんの試練が始まる。8人居た子供が毎年一人ずつ命を落として行き、8年後に自分の子供全員を失うことになってしまう。三郎さんは強欲だけど子供に対する愛情は人一倍あったのだろう、毎日悲しみに打ちひしがれて寝込んでしまった。

そんなある日、伏せってしまった三郎の枕元に突如弘法大師が現れる。この事から例の托鉢に来た僧侶が弘法大師であったことに気付く。

そこからの三郎さんの変化はすさまじい。大師への懺悔の気持ちからなんと強欲なサブローが自分の田畑を売り払い家人たちに分け与え、妻とも別れ(そこまでするか)、多分直接詫びたかったのだろう、大師を追い求めて一心に四国巡礼の旅に出る。

しかし二十回巡礼を重ねたが出会えず、大師に何としても巡り合いたい気持ちから、今度は逆打ち(さかうち=逆周りに巡礼すること)を始める(早く気付こうよ)、しかし巡礼の途中阿波国の焼山寺の近くで病に倒れてしまう。そこが杖杉庵だった。

死期の迫りつつあった衛門三郎の前にようやく本物の大師が現れたのでかつての非を泣いて詫びた。そして死に行く衛門三郎氏にお大師様は、今世での罪はもう償ったのだから最後に望みを叶えてやろうと言う。

衛門三郎は、伊予国を治めている河野家の領主に来世もう一度生まれ変わり、今度は人の役に立ちたいと願い息を引き取る。大師は傍らの石を取り「衛門三郎再来」と書いて、亡がらの左手に握らせた。

翌年伊予国の領主、河野息利(おきとし)に長男が生れるが、その子は左手を固く握って開こうとしない。息利は心配して安養寺の僧に祈願を依頼したところやっとその手を開き、中から「衛門三郎」と書いた石が出てきたのだった。

その石は安養寺に納められ、後にその由来から「石手寺」と寺号を改めたという。そして衛門三郎の再来である人物は民衆のための政治を行い、皆から喜ばれたそうです。


これがお遍路誕生の伝説です。お遍路は後悔と共に始まった旅なのだ。罪を悔い改めて来世は人のために何かしたいと願う・・・・・

そう言えば私が最も印象に残った寺が、51番札所石手寺だったのだ。上の石手寺の話は今日これを書くに当って知ったことなのだが。もう一度、お礼参りに行くとしたら間違いなく石手寺だ。それはちょっと不思議な感覚を経験したからだと思う。詳細はリンク先を見てくださいね。

これが石手寺に祀られている衛門三郎再来の石↓
石手寺の石.jpg


衛門三郎の伝説を改めて調べてみてなんだか自分の人生に重なって見えた。ともかく人は過去を悔いて生まれ変わることができる、と私は信じている。衛門三郎はひたすら懺悔し21回もの巡礼により罪を償えた。

私も、 少しは、 その罪を、 償えているだろうか・・・・・


衛門三郎と空海の対面の像(杖杉庵)↓
衛門三郎.jpg
(写真はぱくり)





「ねはんの里」 
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[2013/09/24 21:50] | 迷子の大人たち(移転前日記) | トラックバック(0) | コメント(0)
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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