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発心の阿波 2日目-4
さて歩き遍路2日目。

今回歩くのは赤いルート↓
9-10番ロードマップ.JPG

2008年8月21日。天気は晴れ。この日も四国は暑い。

9番法輪寺から10番切幡寺までは3.8kmの道のり。切幡寺は山寺という印象が強い。標高は150mほど。8番熊谷寺でも一応標高120mだったのだが。暫くは吉野川沿いに歩いて最後の700mを一気に上る道となる。

切幡寺への最後の登りは細い上り坂で始まる。その両側には土産物屋や遍路用品店などが立ち並ぶ。古い温泉街と言った風情。暫く休んでいなかったので喉が渇いていた。丁度ある店の軒先に自販機とベンチがあったのでお茶を買って荷物を降ろした。暑い。日射しをよけられないので菅笠は被ったまま。

細い急な上り坂を車が登って行く。車も結構シンドそうだな、と思って見ていたら、その車が停車し、若いにーちゃんが窓を開けて地元の人に切幡寺までの道を尋ねている。どうやら学生らしい様子。車の中には他に3人全員白衣を着ている。ナンバーは徳島とある。徳島大の学生かなんかだろうか。お寺から最も近い駐車場を確認して走り去った。

学生さんが夏休み最後の1週間に思い立って車で遍路だろうか、などと想像してみる。徳島にいるのだったら少しでもいいから歩いて遍路すればいいのに・・・・そう、私だってまだ二日目だが、この二日間、正確には一日半だが、歩いて遍路をすることで独特の遍路文化に触れているのだ。

お接待にしてもそうだし、何より少しは足に自信があった私でも現代人の足腰の弱さを痛烈に味わっている。歩き遍路をしなければきっと考えることはなかったはずだ。ただひたすら次の寺に向って歩く。このことに現代的な意味はない。お遍路をしても何か物質的なものや名誉の勲章が得られる訳ではないのだ。

それでも歩く。暑いけどまた一歩。重いけどまた一歩。たまに過去の辛かったことを思い出して一歩。楽しいこと嬉しいことを思い出してまた一歩。ただ歩く。何のために歩いているかなんてわからない。登山家が語るように、ただ次の寺があるから歩くのだ。

真夏に重い荷物を背負って歩くと30分で理論的思考は完全に停止する。普通の悩みなんて吹っ飛んでしまう。ただ肉体的にシンドい。暑い。痛い。思い。喉が渇く。腹が減る。そういう原始的な生命としての感覚しか残らない。そこに過去に経験した映像の断面が浮かんでは消えて行く・・・・・

そろそろ昼近い。覚悟を決めて登り始める。山門への階段付近でさっきの学生さんらしい4人組が白衣に金剛杖という軽装で登って行くのが見えた。やたら元気だ。後にどこかの納経所の人に聞いたのだが、歩きかそうでないかはザックの大きさでなくても、その疲労具合で一目でわかるとのことだった。そりゃそうだよ。あんな話しながら最後の階段登れる訳ないもの。

10番切幡寺の山門↓
Image122.jpg

切幡寺は山寺らしく階段が続く↓
Image123.jpg
↑「是より333段」


10番切幡寺の伝説を紹介しましょう。

御本尊は千手観音↓
10番切幡寺御本尊.JPG


「弘仁年間(810~824年)巡錫中の弘法大師がこの地で機を織る貧しい娘に出会いました。大師はその娘に破れを繕う布を乞うと、娘は織ったばかりの白布を惜しげもなく断ち切って差し出しました。そして身の上を語ったのち、亡き父母の菩提を弔うため観音菩薩がほしいと大師にお願いしました。大師は娘の願いを聞き入れ、千手観世音菩薩を刻み本尊とし、一寺を建立しました。そして娘に得度(出家の儀式)させると娘はたちまち光り輝いて即身成仏(現世にある身のままで仏になること)して、千手観音に変身したといいます。


こちらは千手観音ではないが娘が弘法大師に布を差し出す像のようだ↓
千手観音.JPG

こうした由来から、切幡寺のご本尊、千手観音像は二体ある。一つは空海の彫ったもの、もう一つは清らかな心を持つ娘が即身仏となったもの。


なんとも美しい話ですね。


因みに即身仏となった千手観音は秘仏とされ見ることはできない。





「ねはんの里」 
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[2013/09/24 21:44] | 迷子の大人たち(移転前日記) | トラックバック(0) | コメント(0)
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~もしもエエ加減な男が農業を始めたら~「池田なません」の【ニワトリノニワ】農場経営者池田司が送る、脱力系テキトー農業日記

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高知県四万十市の丘の上、放し飼い有精卵のニワトリノニワ農場の経営者池田司です。

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